時計でモテるはありえない ー 世間の女子が時計男をぶった斬る Ladies Against The Machine 第1回

世間の女子が時計男をぶった斬る Ladies Against The Machine

第1回 時計でモテるはありえない

「俺の腕時計カッコいい」、「この腕時計でモテたい」、
「あの腕時計を買えば投資になる」、
そんな時計男が幻想から目を覚ますには、
女子の生の声に直接ぶった斬られるしかない。
そこには、壮絶な現実が待ち構えていたのだった。

Photos 渡辺直人 Naoto Watanabe
Words くろのぴーす Chrono Peace

ーー今回の座談会に集まって頂いたのは、こちらの20代女子3人。
りなさん(大学生)
ルナさん(不動産営業)
なおこさん(某ハイブランドブティック店員)
では、儀式を始めるとしよう。
りな:私、男性の腕時計は時々目に入るけど、全くわからないんです。
ルナ:私は、目に入ったら見るかな。
なおこ:私は、自分から見ちゃう。
りな:何もわからないから「この時計はカワイイな」とかもないかな。あるとしたら「キラキラ光ってるな」ぐらい。
なおこ:知ってるロレックスの時計とかだと「ああ、お金は持ってるんだな」って思うのは思うけど、かと言って、人の評価になるかとか、それでかっこいいと思うとかはないかな。
ーーロレックスの話が出たところで、我々は「プレ値」の意味と、時間をかけて定価でロレックスが買えたことを喜んで話す時計男の存在を説明してみた。

アピールがやだ

なおこ:何くだらないこと自慢してんの?
りな:私もそう思います。
ルナ:ほんとそう。そうだ、値段自慢もダサいけど、私は腕時計のサイズが大きい自慢もダサいなって思うかも。G-SHOCKの大きいのとか、ディーゼルの大きいのとか。
なおこ:私もそれやだー。値段も、たとえばリシャールミル見るとお金は持ってるなって思うけど、ロレックスならピンキリかな。ちゃんとわかってて持ってる人と、何もわからずに持ってる人の差がはっきりしてる。2000万円や3000万円のものなら確実に「お金を持ってるんだな」って私たちでもわかるけど、そこまで行かなかったら何見せられても同じだし、自慢されても何がどう高いのかわからない。結局着けてる人次第で「時計だけカッコよくてもな」って思うし。だから洋服のセンスがあるか、時計を着けこなせてるかじゃないかな。だからといって高い洋服がいいってわけじゃなくて、ユニクロとかでもいいんだけど、腕時計がファッションに馴染んでない人はだめ。たとえば、ロレックスのゴールドでダイヤ入り着けてるとか。
ルナ:わかる。レインボーみたいなのとかもやだー!
なおこ:そういう人たちって「センスどうなってるの?」って思う。わざわざそんな時計を見せてくるなんて。
りな:私はそんな人見たことないけど、もし出会ったらやだー。
なおこ:右利きなのに、わざわざ左手を使って時計の存在をアピールしてくる人もいるし。
ルナ:そういう人見たら「この人頑張って買ったんだな」って思う。
りな:私なら、そんな人と会ったら距離を置いちゃう。
なおこ:かっこいい人は、良い時計着けてても自慢する様子もなくって、自然に振る舞っていて、そんな人はわかるようにグッチとか書いてるような成金の服は絶対着てないよね。時計を自慢してくる人って、買うもの決まってなくてもわざわざカード見せてきたり、「俺外商付いてんだけどさ」みたいなこと言ってきて、最初から買う気もなくて、結局何も買わない。
りな:私も、職業プロデューサーとかいう人で、ヴィトンヴィトンって書いたような服を着て、大きな時計を着けてる人を見ると「ダサいなー」って思う。
ルナ:でもね、私前職も営業だったんだけど「スーツに時計はかっこいいな」って思ったよ。私服では時計なんて気にならなかったのに。
なおこ:うんうん。
ルナ:革とかラバーじゃなくて、スーツにはブレスが似合うと思う。
ーーここで我々は、3人にたくさんの腕時計を見てもらった。

勘違いしてる人ばっかり

ルナ:この中で言うと、良いと思うのは(ロレックス・デイトナ[写真①]、チューダー・ブラックベイ58[写真②]、フォーメックス・エッセンス[写真③]を指差して)この3つかな。革ベルトのをしてる人を見たら「腕時計にこだわってるんだな」って思っちゃう。
ーー次に、腕時計男なら必ず通る道であろうG-SHOCK[写真④⑤⑥]を並べてみた。
なおこ:やだー。安そう。
ルナ:営業マンだと、これ着けてたら仕事できない人に見えちゃう。
りな:私は、中高生に見えちゃう。
ルナ:でも、素敵な人が着けてたらそれでもいいかな。
なおこ:キャンプとかでならいいけど、仕事では嫌かも。こんなの着けてる人、仕事できなさそう。
ーーこれ以上は危険だ。あえてロレックスに話をもどそう。我々は、再び白のデイトナを、これがプレ値の代表格であること、そして多くの時計男がマラソンをしてまで買おうとしていることを伝えてみた。
りな:これがプレ値? なんて見えないね。
ルナ:こんなの、自慢して見せられたらやだー。そんなマラソンなんてしてる人は自分とは合わないな。変なこだわりが強すぎる。でも、みんなが欲しいから自分も欲しくて買うなんて、そんな人はミーハーなんだなって、ちょっとかわいく見えるかも。
なおこ:ほんと、こう言う時計をつけてたらモテるなんて、自分で勘違いしてる人ばっかり。わざわざ買う気もないのに、お店に時計を自慢しにくる人ってたくさんいるよ。で、そういう自慢をする人は買わない。もし自分が働いているお店で、知ってる人がふとやって来てそんな自慢してるのを見ちゃったら、この人って本当はキモいんだって思っちゃう。もし、自分の彼氏がそんなことをしてたら恥ずかしいな。
ーーここで我々は「絶対アウトな時計はどれ?」と聞いてみた。すると…

続きはクロノセオリーマガジン本誌でご覧ください。

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